2011年05月03日

日本一のトイレの神様 と ねむるべし  禅の名刹 可睡齋

icon12JR袋井駅からバスで10分

禅の名刹 曹洞宗 可睡齊があります。



応永8年、今から600年前如仲天ギン禅師によって開創された、曹洞宗屈指の名刹

「可睡齊」という名前の由来はちょっぴりユーモアがあります。

十一代住職 千麟等膳(せんりんとうぜん)大和尚は、幼い徳川家康を
戦乱から救ったことがありました。家康が浜松城主となった折、報恩のために和尚を招きました。
招かれた席で和尚はこっくり居眠りをはじめましたface04

その姿を見た家康は、和尚の安らかな親愛の心を悟り「睡(ねむ)る可(べ)し」(御前にてねむっても無礼ではない)と言い、可睡和尚と愛称され、寺号も東陽軒から、可睡齋としたそうです。

なんだか、とっても癒されるお話ですよねface06

また火防守護の総本山であり、秋葉三尺大権現様という観音様の化身が祀られています。
秋葉総本殿であり、全国より信仰を集める祈祷の一大道場として日々、火防と人々の幸福を祈願しています。

可睡齋に拝観の際、初めに気になった観音堂は、可睡の始まり、である東陽軒の観音堂です。
和尚さんが、座禅中毘沙門天のお告げを聞き、その通りにお堂を建て、東陽軒と名づけました。



可睡齋入り口です。自然と一体化しています。


こちらが可睡齋境内案内図です。立派なお寺です。


山門 平成22年に完成したそうです。


仏敵が入り込むことを防ぐ、金剛力士像icon12
力強く表現されています。少年のような若々しさがある~face17





心身を清めるお清めの輪
この輪をかけてお参りすると不思議な力を授かるそうです。



素敵な本堂 立派ですicon12
本尊は聖観音菩薩様です。


見所たっぷりの境内では、骨董市などが催されており、仏像なども売られている。
素敵な弥勒菩薩様が目に付いたのですが、大きくて持って帰りようがないので断念face07

そしてそして、思いがけず、沢山の円空仏に出会えました。

円空仏とは・・・円空は、江戸時代前期の行脚僧であり、全国に木彫りの「円空仏」とも呼ばれる独特の作風を持った仏像を残したことで知られる。円空は生涯に12万体の仏像を彫ったと伝えられる。

円空仏という説明書きがあるにもかかわらず・・・。うれしさのあまり円空仏がいらっしゃるんですね~
とお寺の方に話しかけるミーハーな私。

やさしいお顔。



沢山の円空仏。とても味があってやさしいお顔。見ている人が私だけだったので、独りじめしている気分です。






宇宙の中心 大日如来様 若々しい表情です。


美しいお庭です。長い間座って眺めていましたface02
私なりの座禅のつもりface25





こちらは、日本一のトイレの神様です
トイレは東司(とうす)と言います。

戦前から、水洗トイレで、
鏡ばりicon12ぴかぴかに綺麗にされています。
綺麗すぎておトイレという感じがしません。

トイレの神様 ウスサマ明王は
高村晴雲の一代傑作で日本一の大きさなのだそうです。

こちらのトイレ、男女兼用。トイレに入り浸っていると、
、おじさんに笑われてしまいました。





手洗い場もおしゃれですicon12



瑞龍閣 山口レイキ画伯の作品
美しいですface06



窓枠もおしゃれ。



可睡齋では、禅の体験、精進料理なども楽しむことができます。

可睡齋はお花を楽しめるお寺としても有名です。
4月中旬からは牡丹が楽しめます。



お寺のあらゆる箇所で感じる、禅の心。

やさしい気持ちになれる癒しのお寺でした。

可睡齋 静岡県袋井市久能2915-1

  


Posted by niconicori at 13:10Comments(9)お寺巡り 静岡県西部