2013年08月06日

素晴らしい仏像群!建穂寺 千手観音様御開帳

JR静岡駅から車で20分ほどの場所に、建穂寺の観音堂はあります。

654~669年に道昭法師によって開基された真言宗の古刹です。

奈良時代には行基が中興となり、鎌倉時代以降には久遠寺とともに駿河国の中心として、大伽藍を構え、栄えた大寺院であったそうです。

現在は廃仏毀釈の影響で再建された観音堂に収められている仏像を、建穂町内会の皆様が大切に守られています。

駿河七観音のひとつでもあります。


8月4日は一年に一度の千手観音様の御開帳という情報をいただき、伺いました。

町内会の方が、温かく迎い入れてくださり丁寧に説明をしてくださいました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
また、この御開帳情報をご連絡くださった「くるみぼたんととんからり」様ありがとうございました。

観音堂の中に入るとおお!す、すごい!これでもかというほどの素晴らしい仏像群に圧倒されますface01宝箱
じっくり拝見したら一日では足りない。。。
こうやって仏様に出会えるのも奇跡ですよね。守ってくださっている町内会の皆様に感謝です。


千手観音菩薩(御開帳)


桃山時代の千手観音様です。
切れ長のお上品なお顔をされています。やさしく包み込んでくださるような癒し系。


千手観音菩薩 御前立
御前立の千手観音様は、これまた癒し系。
すっとしたお顔と遠くを見据える目。しばしくぎ付けになりました。
お話によると、戦乱や廃仏の際、守るために移動しているうちに、御前立の観音様が本尊で、厨子の中にいらっしゃる観音様と入れ替わったのではないかという興味深いお話を伺いました。
言われてみれば、厨子の中の観音様はぎりぎりに安置されているような気もします。

不動明王 (静岡県指定文化財)

鎌倉時代の仏像で、運慶の流れを引く慶派の仏像とみられるのだそうです。
それにしても、イケメンな鋭いお顔ですよね。
腰つきと言い、堂々とした不動明王様。
安定感抜群の足を見ると安心する~髪型と言い願成就院の不動明王様と共通する風を感じます。
慶派の不動明王様はやっぱり萌えますなface02



木造伝阿弥陀如来坐像(静岡市有形文化財)



鎌倉時代の阿弥陀様
細部まで修復されたお話を伺うことができました。
台座も綺麗によみがえったのだそうです。
美しくやさしい阿弥陀様にうっとりします。
説法印をされているやわらかな手がとっても素敵です。ポっface05

それにしても沢山の仏像群。
どれだけ大きな規模のお寺だったことか!









建穂寺は、寺と神社が一緒にある神仏が一緒にいらっしゃる寺だったのだそうです。
建穂寺と地名の服織(はとり)という地も、秦氏と関連があり、養蚕と機織り技術が広まった歴史ある場所です。
とても興味深い地です。
そしてその地で、こんなにも素晴らしい仏像群に出会えたことに感謝です。


建穂観音堂
静岡市葵区建穂2丁目12番6号

拝観には事前連絡が必要です。
















  

Posted by niconicori at 00:10Comments(3)お寺巡り 静岡県中部

2013年06月09日

仏縁 臨済寺の寺コンにて

以前節分祈祷会に参加した臨済寺に、訪れました。

普段は修行寺として一般公開されていない臨済寺、なかなか中まで足を踏み入れることのできる
機会はありません。

(臨済寺さんについては以前のブログをご覧ください。)http://butsujyo.eshizuoka.jp/e861759.html

そんな臨済寺でなんと!お寺婚活会が開かれていました。

特別拝観できてなおかつ、精進料理も楽しむことができる婚活会。素敵過ぎます。



私は参加資格がないので、中に入って拝観はできませんでしたが、外からあの徳川家康の持仏と言われている

摩利支天(まりしてん)ではないか!!という仏像が。うんきっとそう。(思い込みですけど)
遠目からでも素敵な仏様のオーラがわかりますもの。ち、近くで見たい~face04

萌えな仏像みれてそのあと精進料理て、いたれりつくせりやんっ!いいなあ~face02人気あるはずです。

足を踏み入れることのできる場所を、じっくり堪能しました。

相変わらずかっこいい仁王さん♪仏敵は一切入れない強い意志が現れていますよね。
迫力満点です~。





そして、筆を持った菩薩様。風貌はちょっと雲中供養菩薩様のようなやわらかい美しい感じ。
仏様については特に説明書きなどなく、ミステリアスでしたので、機会があったら聞いてみたいと思います。



そしてそしてこちらが、臨済寺の有名な鬼階段からの本堂




こんな癒しの空間で過ごしたら気持ちも穏やかになって、そりゃいい縁に恵まれそうだ!

今回の寺婚活会の主催者「吉縁会」の方にお話を聞くことができました。

仏縁をつくるという目的でこのような会を開催したところ、問い合わせ殺到で、すでに9回
このようなイベントを開催されているそうですが、毎回大人気なんだそうです。
会員数1600名ってすごい。
最近は、ひととひととの縁が薄れていく時代、吉縁会では、婚活だけに限らずいろいろな縁がつながって欲しい!そんな願いが込められているそうです。


とにかく仏縁ってありがたいですよね。

吉縁会のホームページはこちらです。

http://www.kitien.com/index.html









  


Posted by niconicori at 23:59Comments(4)お寺巡り 静岡県中部

2013年06月01日

仏像巡り復活!相変わらずイケメン仏様 新光明寺別院

久しぶりに仏像巡りに( ´ ▽ ` )ノ

新光明寺別院は、静岡駅から徒歩5分程の街中のビルの最上階

快慶作と言われる、凛々しい阿弥陀如来様がいらっしゃいます。

その堂々としたお姿は
角度によって優しいまなざしに見えたり、厳しくしかってくれている表情に見えたり。


まるで自分のこころの鏡のように感じてしまう阿弥陀様にお会いすることは、少し恥ずかしいような気持ちです。

しばらく仏像巡りをおやすみしていた私。
今回のお参りは、私自身出産など、生活の変化がある中で
どんな表情を見せてくださるのかとドキドキでした。

以前訪れた際のブログです。http://butsujyo.eshizuoka.jp/c34615_2.html

お寺の女性の方に笑顔で快く案内いただいて、ゆっくりと仏様に近づきました。

そこには以前と変わらない、阿弥陀様がいらっしゃいました!
優しく、そして厳しいそのままの仏様。

そして相変わらずのイケメンface05

日々の生活に追われていたこと。自分を振り返る暇もなかったこと。その他もろもろ一瞬にして洗い流された様な不思議な感覚。
「ささささ~」と流された音が聞こえてくるくらい。

阿弥陀如来様!

さすがっす。

こうやって再び阿弥陀様にお会いできることがまたありがたやー。

仏像巡りバンザイ!

ゆっくりペースですがまた魅力的な仏像をご紹介させていただけるよう仏像巡りを続けて行きたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
今後ともよろしくお願いします。

もうすぐ生後半年になる息子もお参りさせていただきました。

親子で仏女、いやこれって仏親子?

  


Posted by niconicori at 23:16Comments(0)お寺巡り 静岡県中部

2012年02月14日

節分祈祷会 臨済寺

臨済寺のイベントで、節分祈祷会という、素敵な会があることを教えていただき、
2月3日節分の日に、行ってきましたface01



大竜山 臨済寺は、今川義元の兄氏輝の菩提寺であり、今川義元の軍師雪斉長老が、師の大休禅師を
迎え開山したそうです。

雪斉という人物は、今川義元全盛期に勇みを振るった人物であり、徳川家康が竹千代時代人質となった際も、この雪斉から文武両道を学んだそうです。徳川時代の基礎はここから作られたのかもしれませんね♪

臨済寺には、今川氏輝の墓、雪斉の墓があります。



こちらのお寺は、普段は修行寺として一般公開されておらず、年二回春と秋に特別拝観があります。

そんな臨済寺の節分祈祷会に参加できるなんて、ワクワクface01ありがたや~



ちょっと、仁王さん♪イケメンじゃありませんか!




堂々とした、佇まいと筋肉 好きになっていいですか



どちらもかっこいい。萌え~~~~~~~~

山門をくぐり、本堂に登る階段を、鬼階段と呼ぶそうです。
重厚感のある階段。




それにしても、なぜ鬼階段と呼ぶのでしょうか?
仏敵を寄せ付けないために、鬼がでてくるのだろうか?
それとも、登るの大変だから、鬼コーチ的な階段ということだろうか?
あとで節分の鬼に聞いてみよう!(と思ったけど忘れました。)





美しい階段です。



登りきった景色が綺麗♪



寺内もとっても素敵な雰囲気漂ってます。









そしてこちらが、本堂です♪
とっても立派~face01



節分祈祷会会場です♪わくわく



時間が、近づくにつれ人が集まります。会場は足の踏み場もないくらいの人ですicon12

「悪い子はいねえが~」鬼登場萌え~




迫力あり。
小さな子供が怖がって、泣いていましたicon12
私にも、あんな時代があったなあface01

こちらは、大般若。苦厄を祓い、人を幸福に導いてくれる法要です。

お経をパラパラパラパラパラパラひたすらパラパラ





大般若の後、静かに座っていた鬼が立ち上がり、豆まきが始まります。




豆より鬼シャッターチャンスicon12



豆もちゃっかりいただきました♪



鬼も、人もみな楽しそうです。

寺は、文化が生まれる場所でもあり、人が集まる場所だということを再認識した気がしますicon12

とても素敵な節分祈祷会でした♪

プレミアショット 鬼~

ポーズ完璧


「臨済寺」 静岡市大岩町7-1  TEL 054-245-2740
アクセス 静岡駅より安東循環線で16分「臨済寺前」下車、徒歩5分








  


Posted by niconicori at 21:38Comments(2)お寺巡り 静岡県中部

2012年01月17日

竜爪山の木より作られた、閻魔様のご縁日と美しいお寺 鳳林寺

JR東海道線草薙駅から、車で5分ほどの場所に

曹洞宗 月光山 鳳林寺 があります。

元々は、真言宗のお寺であり、歴史のある美しいお寺です。

鳳林寺は、もとの名を、月光院と呼んだそうです。

由来は、付近の樹木が、月の光に照り映え、キラキラと光を放って居た為で、今でもこの付近を月光と呼んでいる人もいるのだそうです。

なんとも女心をくすぐる、美しい名前ではありませんかicon12


庫裏を訪ね、副住職様に案内いただきました。

閻魔様のご縁日ということで、急に伺ってしまったにもかかわらず、快く、とても親切に対応いただきました。
この場をお借りして、改めて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


閻魔様は、鳳林寺から、車で5分ほどの場所にある「熊野神社」境内の薬師堂に安置されています。
こちらの閻魔様は、以前は、東海道沿いの、閻王寺というお寺にいらっしゃったそうですが、明治時代に、火事のため廃寺となったそうです。


閻魔大王と司録 司命

とっても迫力あります♪
大きな口をあけて、勇ましいお顔です。
かっこよさに懺悔するのも忘れてしまう。



こちらの閻魔様は、竜爪山近くの平山村から切り出された1本の大木から、三体の仏像が制作されたうちの一体とされていて、鎌倉時代の仏師、運慶の作であるとの伝もあるそうです。

先日、竜爪山に行ってきたばかりだったので、なんだかご縁を感じてしまいます。

呼び寄せられたのかもしれませんねicon12
もしや、あの山神様?(鹿?だと思う動物)


人頭杖
左側の白い顔の方が、生きている間にした良い行いを量る弁護士さんのような役割
右側の赤い顔の方が、生きている間にした悪い行いを量る検事さんのような役割

と副住職さんに教えていただきました。

 

どちらが、重いかで審判がくだされるそうです。


小さい頃、嘘をつくと閻魔様に舌をぬかれると教えられて、怖い思いをしたことを思い出します。

善い行いをすると、閻魔様からよい審判をしてもらえるよというポジティブな言い伝えも教えて欲しかったなface01

素敵なお堂ですね♪





お堂を出るとき、女性の方が見えました。
ご近所の方が皆で守られている、お堂なのだそうです。
お堂のお掃除のお話などをされていてたのですが、お堂と仏様を大切にされている思いが
言葉から感じられ、素敵だなあと思いました。


鳳林寺の本堂にご案内いただきましたicon12

鳳林寺の名のように、美しく壮大でとても立派なお堂です。



本尊延命地蔵菩薩様
とても穏やかでやさしいお顔をされています。



震旦初祖圓覚大師菩提達磨大和尚様禅宗の祖とも言われる、だるま大師様です。
凛々しいお顔です。



大権修理菩薩様 

未来をずっとみつめているようなお顔ですよね。仏教の教えを見守り続けていらっしゃるのでしょうか?



薬師如来様


小さいサイズの仏様ですが、存在感があり堂々とされています。
船のような、珍しい台座に座られています。



少女のような若々しさがあり、穏やかで癒されます。
ずっと、お参りに来る人の心を和ませてくださってきたのだと思います。

弥勒菩薩様
静岡市の彫刻家 前島秀章氏の弥勒菩薩様です。全国的にも有名な彫刻家さんです。
あたたかい作風で、安らぎます。



微笑が素敵です。



ゆっくりと、仏様をお参りさせていただいてとても清々しい気持ちになりました。

帰る際、こんなに丁寧に拝見させていただいた図々しい私に、副住職様が、「ありがとうございました。」と声をかけ、見送ってくださいました。

私のほうこそ、ありがとうの46億倍です。

温かい気持ちでいっぱいになりました。




鳳林寺さんのホームページです。

http://www.holyji.com/

鳳林寺さんのこと。閻魔様のこと。などとても丁寧に書かれてあります。

仏女ブログの内容で、閻魔寺のことなどこちらから引用させていただきました。


鳳林寺 静岡県静岡市清水区中之郷1丁目10-23





























  


Posted by niconicori at 08:33Comments(0)お寺巡り 静岡県中部

2011年09月26日

楠木家家宝!奇跡の仏様  満蔵寺 

JR東海道線藤枝駅より、車で15分ほどの場所に

曹洞宗 暁居山 満蔵寺があります。

こちらのお寺さんには、素晴らしい三仏堂があるということを聞き、お参りにうかがいました。

開創 永禄十二年(一五六九)ご本尊は、伝行基作 地蔵菩薩様です。



立派な本堂ですface01



こちらが、三仏堂



三仏堂には文殊菩薩様、普賢菩薩様、勢至菩薩様がお祀りされています。

文殊菩薩 卯年生れの方の守り本尊
普賢菩薩 辰年生れの方の守り本尊
     巳年生れの方の守り本尊
勢至菩薩 午年生れの方の守り本尊


こちらの菩薩様は、なんと楠木家家宝という素晴らしい由来があります。

※楠木 正成(くすのき まさしげ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将であり、ゲリラ戦法などを用いた忍者とも言われている。



由来とはこのようなお話です。

応仁の乱の時代、楠木正成の息子正行が、家宝である仏様が戦火に合うことを恐れて
三尊仏を持ち、焼津に上陸したそうです。
家山に行く途中、満蔵寺の門を叩き、


京都は戦いが続いており、この二菩薩が兵火にかかるを見るに忍びず背負ってきた、
われら一族の生還は期せられない、家宝の二仏を奉納するので、長く祀ってほしい
。」

と念じたそうです。

寺伝によると、この二菩薩は楠正楠、正行父子が奉祀した楠家の三尊仏の二体であったそうです。
そこで住職は由緒ある仏様として別堂を建立し、後に勢至菩薩を合祀して満蔵寺三尊仏とし祀ったとのこと。

この二仏様を、託した、楠木正行の状況や気持ちを考えると、胸がつまる思いがしますface06

戦火をくぐりぬけた、文殊菩薩様と普賢菩薩様のお顔は、やさしい顔のなかに、どこか
厳しい表情を感じます。楠木家の行く末をを案じた表情なのでしょうか?

仏様は、苦しいことがあったとき寄り添ってくださる
こちらの仏様のお姿こそ、まさにそのお姿なのだと感じましたface06

願い事をして、世の中の平安を祈るお地蔵さんとだるまさん。
かわいらしい表情。



ほ、欲しい。
しかしながら、こちらは、願い事を書いて、格子にくくりつけるものであって持ち帰るものではないらしいface24



こちらの掲示板に掲載されている言葉が素敵でしたicon12



仏様は、なろうとするものではなく、そうあるべきものであるということなのだなicon12
仏女なりの解釈。

どう思われますか?


藤枝市稲川1-3-14
満蔵寺ホームページ http://fujiedajuku.jp/manzoji/

















  


Posted by niconicori at 11:50Comments(7)お寺巡り 静岡県中部

2011年09月08日

野田のお薬師さん ご開帳

国道1号線バイパス野田インターより車ですぐの場所に

天正山 真言宗 泉湧寺派 鵜田寺があります。

 


創建は、758年と伝えられており、島田では最も古いお寺と言われています。

本尊の薬師如来は 野田のお薬師様信仰されています。秘仏として安置されていますが、
寅薬師ご縁日の、8日の寅の日は一般公開されます。

2011年は、9月8日のみです。

 ご開帳へ行ってきました。

鐘楼堂  


こちらが本堂です。右にいらっしゃるのは、修行大師銅像。弘法大師が、日夜諸国をご修行されている姿。
とても凛々しいお顔です。



お薬師様がいらっしゃる本堂です。わくわくどきどきicon12


本堂に上がらせていただき、ご住職が快くお参りさせていただきました。
近くで拝見させていただくことができました!お忙しい中お話も聞かせいただきました。ありがとうございました。face06

本堂正面に、野田のお薬師如来が、左右の坦には日光、月光菩薩様、そして日光、月光菩薩を囲むように十二神将がいらっしゃいます。


薬師如来像は、平安時代後期の檜材一木造りとのことです。
目薬師、延命薬師、厄除薬師ということで現世利益をくださる如来様として人に信仰されています。


近くでじっくり拝見させていただくと

イケメンですね

優雅なお顔立ち。
やさしさに包まれる感じがします。
ゆるやかな肩のラインと言い、薬壷を持つ手から流れる衣がとてもお上品。
そんなやわらかい雰囲気をかもし出していらっしゃるのですが、口元は少し力が入っているような感じがし、力強く表現されています。
安心感という言葉がぴったり。



素敵だなあ~。じろじろface23

日光、月光菩薩様は、ふくよかなお顔で、女性的なイメージです。
観音菩薩様のような慈悲に満ち溢れたお姿です。美しく、バランスのよい仏様です。


十二神将は、補修をされたそうで、鮮やかなお色をしていました。
青いお顔、緑のお顔などの十二神将が、様々にあるポーズを決めています。
いかにも動きだしそうface01

薬師如来様、日光、月光菩薩様、十二神将の仏様達の、配置というかバランスが素晴らしいです。
息をぴったり合わせて、私たちを救ってくださっているように感じます。
また、壁には胎蔵界、金剛界の曼荼羅が!←曼荼羅に過剰反応


お参りの後、「なんだか目がすっきりしたみたい。」私最近疲れ目だったんです。これほんと。

薬師如来パワーに感謝

ご開帳には、遠方からもお参りに来る方がいらっしゃるとのことです。

今回お写真は掲載できなかったのですが、静岡県教育委員会文化財ガイドブックにこちらの薬師如来様が掲載されています。



静岡県島田市野田






























  

Posted by niconicori at 22:19Comments(8)お寺巡り 静岡県中部

2011年08月05日

やさしい延命地蔵尊 旭伝院

JR東海道線 西焼津駅より車で10分程の場所に

曹洞宗 旭伝院(ぎょくでんいん) があります。

旭伝院は、戦国時代に武田信玄の家臣が焼津の地に小さな庵を作ったことがはじまりと言われています。

岸沢惟安老師により正式に開創されたと言われています。

その頃に安置されたものではないかと言われる延命地蔵菩薩様です。



美しいお姿からやさしい光があふれている様です。
やさしく微笑んでいらっしゃいます。
高さは30センチ程でしょうか。厨子の中に入られています。
お体は小さくてもとっても魅力的でパワーを感じます!

後ろにいらっしゃるのは、釈迦如来様見守っていてくださるようなやさしいお顔です。


なんというかこちらの2ショットが、とてもつぼにはまってしまいました。
ぼーっと拝見していると、無条件に癒されるなあface06

旭伝院には、焼津市の天然記念物である、とても大きなクロマツがあります。
(目通り4.3m、根回り5.5m、樹高25m、枝張り20m)
樹齢は630年といわれています。大きくてとっても立派!お寺をやさしく包み込んでいるようです。


また、こちらには、徳川家康にゆかりのある田中城の門と言われる門が
移築されています。

旭伝院は、様々な歴史を感じることができあたたかな気分になる素敵なお寺です。




静岡県焼津市保福島680  


Posted by niconicori at 23:15Comments(2)お寺巡り 静岡県中部

2011年07月26日

小川のお地蔵さん 海蔵寺 

焼津駅南口から車で15分の場所に

時宗 海蔵寺 はあります。



元々は、天台宗宝城山安養寺と言うお寺で、後白河院の勅願所であったが、
嘉元三年(1305)時宗二祖、真教上人が時の住職観海律師がその徳を慕って改宗し、時宗の寺となったそうです。

海蔵寺のご本尊「小川のお地蔵さんとして知られています。」(小川(こがわ)とは焼津市の地名にあります。)1500年頃、海上に光が現れ、漁師さんが網にかかったお地蔵さんを引き上げたというなんともミステリアスな伝説があります。その時に寺の名を海蔵寺と改めたそうです。

延命地蔵様であり、また、水にゆかりのお地蔵さんとして、川除地蔵としても信仰されているお地蔵さんですicon12

7/23.24 は縁日が開かれ、年に一度の小川のお地蔵さんのご開帳です!



ワクワクドキドキicon12



この奥にお地蔵様がいらっしゃいますicon12
かすかに見える白い肌!綺麗~!



お寺の方に伺うと、「お地蔵様は、近くで拝んでいいですよ。」と快く案内いただき、お堂に入らせていただきました。わ~いface05

想像以上に、綺麗なお地蔵様です。お顔がおやさしくて、体つきがやわらかい感じ!
母のイメージです。icon12
また、抱きつきたい衝動が・・・。

無条件に癒される仏様icon12だなあ~。
しばし見とれていましたが、ご祈祷などが行われるため、お邪魔になってはいけないと、そそくさと本堂をあとにしました。

あまりに美しかったので、本当は、離れたくない

いっぱい人がいるから居座れないし・・・もやもや。(小心者)


本堂のまわりをうろついたり挙動不審な行動の末、売り場を発見しました。

物色後、お地蔵さまの御札を発見!icon06
かわいい御札~icon12
不思議なのですが、このお札を持ったらとっても満足な気分になりました!



延命地蔵大菩薩と書かれています。お地蔵様は菩薩様!私たちの身近にいらっしゃって励まして導いてくれる仏様です。

ビバ!小川のお地蔵様

お写真は撮影できませんでしたが、掲示板にお地蔵さんのお写真がはられていました!
こんな素敵なお地蔵様です。


海蔵寺は、海にゆかりがある、焼津らしいお寺さんでしたface01


お地蔵さまの他に、市指定文化財があり、小泉八雲とゆかりのあるお寺でもあります。
紀州徳川家ともゆかりがあるそうです。





静岡県焼津市東小川6-3-35
  


Posted by niconicori at 18:32Comments(3)お寺巡り 静岡県中部

2011年06月24日

清々しく美しい歴史の宝箱 由比 本光寺

JR由比駅から、徒歩で約25分程の場所に

日蓮宗 本光寺 があります。
驚くほど沢山の、歴史がある素晴らしいお寺です。



日蓮上人の直弟子、六老僧白蓮阿闍梨日興を開基となし、日興のご母堂、妙福尊尼菩提のため、
元弘元(1331)年に創立されました。
当初は清水区蒲原の慶徳にあり慶徳寺と呼ばれていました。
武田信玄の侵略により蒲原城が落城した際、慶徳寺も兵火により焼失したそうです。
永禄13(1570)年、現在地由比に復興し本光寺と改めたそうです。


ご縁があり、ご住職にお話を伺える機会をいただきました。
とても丁寧に対応いただき、この場をお借りして、御礼申し上げますface01ありがとうございました。




山門の金剛力士像近くで拝見できる場所にいらっしゃいますface13



ものすごい迫力!この迫力では、寺に仏敵が入り込むことなどまずないでしょう。

興奮しながら、かぶりつきで見ている私。
寺の守護神もあきれているのかも。
この大きな手で、跳ね除けられなくてよかったemoji14

この筋肉。そして躍動感


足もたくましいですねicon12








東海七福神殿
七福神が七体おそろいでおまつりされています。

一木造りの七福神。写真では伝わりにくいですが、
大きさに圧倒されます!しかも7体!
実物を是非御覧いただきたいです!!!



とても贅沢な気分face01



美しい弁財天様face06



やっぱり素敵!毘沙門天様icon062体の邪鬼の表情がまた味があります。








坂をのぼっていくと、願満朝日日蓮堂があります。

日蓮上人の若き32才のお姿、「朝日の祖師」が祀られています。
合わせた手の力強さが印象的です。
裸形着装像のように見えましたが、聞き忘れた・・・。今度うかがってみます。

加藤清正の清正公像もいらっしゃいます。
勝負祈願の信仰でしょうか?
日蓮堂の傍には、薩埵峠(さったとうげ)の戦いに関係した石塔がありました。









浄瑠璃殿
浄瑠璃姫を供養している塔
悲恋のお話から、縁結びのご利益に結びついた由来があります。



浄瑠璃姫伝説

浄瑠璃姫は、尾張の国矢作の長者の娘です。
(日頃から信仰していた薬師浄瑠光如来にお願いして授かった子で有る為浄瑠璃姫と言うそうです。)
美しく育った浄瑠璃姫は、矢作の長者の家に泊まった、義経と恋に落ちますicon06
義経は、鎌倉へ旅立つのですが、一途に恋した浄瑠璃姫は、義経の後を追い、
富士川のあたりまで追いかけたのですが、川の増水でと旅の疲れで、蒲原の地で亡くなったそうです。
本光寺の前身慶徳寺が、蒲原の光蓮寺に、浄瑠璃姫の位牌を引き継ぎ、供養されています。
この悲恋の物語は、後に、浄瑠璃御膳物語として、民衆に受け入れられます。
浄瑠璃伝説は、蒲原の地で亡くなったというお話以外に、川に身を投げたなどというお話もあります。



ザ、乙女心


グッときた!


そういえば伊豆韮山の真珠院でも、頼朝に関する悲恋のお話があったicon12
源兄弟ってモテすぎではなかろうか?face01



殿には、阿弥陀三尊像のように見える三体の像。近づいてよく拝見すると
中心は、浄瑠璃姫の像ですface01
薄紅をひいたやさしい口元、少女のようでいて意志のあるお顔。やさしい美しい癒されますicon12
浄瑠璃姫像べっぴんさんすぎる。
私が男性だったら恋していると思う。
現在は、縁結びの信仰があり密かに訪れる方がいらっしゃるそうです。


一途な乙女心を思い出したい方も是非~←私の事ですがなにか?emoji34






羅漢堂



今にも動き出しそうな十六羅漢像が安置されています。
表情といい、なんとも圧倒される羅漢像



それにしても美しい自然に囲まれたお寺です。
マイナスイオンたっぷりemoji50








山を登りきった、最高のロケーションに、日蓮上人像が



世界を力強い眼差しで見つめているようです。
手にも力がこもっています!

私たちを励ましてくださっているのかな。

着いて来いタイプface05
「着いていきます!」と言ってしまいそうになる。



ご住職のお話の中に、本来の仏教は 「宗教」ではなく、「宗道」であるというお話があり
ました。
道とは道徳の道ということであり、宗教という枠にこだわらない生き方を説かれています。
「幸せになる為には、神様や仏様にすがったりするよりも、大自然のルールにふさわしい生き方を心がけ
実践する自分自身をたよりにしたほうが確実である」自灯明、法灯明と言うそうです。




仏様は、願う対象ではなく、成長する私たちを、一緒に励まし、寄り添ってくれる存在なのですね。

ご住職がとても素敵なお人柄であり、「宗道」の生き方のお話が、すんなり私のこころに響きました。
境内の自然とロケーションと仏様も影響しているのでしょう。




こちらの日蓮上人像の清々しい表情が理解できました。
思わず本光寺というストーリーに入り込んでしまっている私に、気付きました。






本光寺のホームページに 詳しい内容が記載されています。
http://yui-honkouji.com/







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Posted by niconicori at 19:05Comments(4)お寺巡り 静岡県中部