2011年12月31日

天狗フライングマウンテン♪ 油山寺

東名袋井インターより15分の場所に

油山寺があります。

行基が万民和楽、無病息災を祈念し開山した真言宗の古刹。

昔、この山から油が出ていたので通称「あぶらやま」と呼ばれるそうです。






本尊の薬師如来は秘仏として安置されています。薬師如来は、目にご利益があり孝謙天皇が眼病全快されたことにより、勅願寺として定まったそうです。

(勅願寺(ちょくがんじ)とは、時の天皇・上皇の発願により、国家鎮護・ 皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。 ... また勅願寺になれば寺領が得 られることもある)

また、山の守護神である軍善坊大権現が祀られています。軍善坊大権現は特に足腰にご利益があり、健足の神として深く信仰されているそうです。
天狗の姿をしているそうです。萌えicon06




天狗杉の根

守護神軍善坊大権現に由縁のある霊木
なんというか、趣のある霊木ですよね。
沢山のひとがさわったのでつるつるになっています。



天狗谷の自然林という素敵な看板を発見




「守護神の天狗は、この谷の周辺や空中を自由に飛行し、夜毎に友達と呼び交わして生を楽しんでいる」

OH!Tengu Flying Mountain!
(おお!天狗 フライング マウンテン)


(注)静岡仏女は、日本人です。留学経験もありません。)

「天狗谷の、広葉樹は、酸素が杉、檜にくらべ3倍も出しているそうで、恐ろしい火災からも守ってくれるそうです。一見現在の自分と無関係に思えても、実は私たちの生存と大切なつながりがある」と
書かれています。

油山寺の歴史には、自然が重要な役割を果たしたのでしょう。



木を大切にすること、自然を大切にすることは、信仰の源になり、原動力になっているのだと
思います。


自然への感謝の気持ちと、敬意を強く感じました。

天狗!天狗と騒いでいた私、、、。ちょいと恥ずかしいface24


瑠璃の滝



孝謙天皇眼病の際に、油山寺の薬師如来に祈願をかけられ滝の水を加持祈祷し、その霊水にて洗眼され、眼病全快されたという滝。
薬師如来にちなんでるりの滝と呼ばれているそうです。



龍に見える岩の間から、水が静かに落ちる幻想的な美しい滝です。
綺麗です。

確か油山寺では滝行も体験できると聞いたことがあります。
瑠璃の滝で滝行することができたら、清められることまちがいなしです。
夏に体験してみたいな。夏に行をしても行にならないだろうけどface19



三重塔

重要文化財となっています。桃山時代の三名塔のひとつだそうです。
バランスがよくてとっても美しいです。








本堂



建久元年源頼朝公が眼病全快のお礼として寄進。その後、元文3年(1738年)時の山主幸恵法印が8代将軍吉宗公に拝謁の砌病気平癒のお礼に再建寄進されたものであるとされているそうです。

そうそうたるメンバーの寄進を受けているface08いかに重要視され、大切にされてきたかがわかります。


結局、天狗に逢う事ができなかったな。しつこい?

とりあえず、天狗の足跡を残していこう。(みんなの足跡の中にひとつ大きな足跡を書いてみた)



そういえば、階段や山道を登ったのですが、あまり疲れなかった。
足腰の神様天狗ががんばれがんばれ~って見守ってくださっていたのかもしれませんface01空を飛びながら


油山寺 ホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~yusanji/








  


Posted by niconicori at 11:35Comments(3)お寺巡り 静岡県西部

2011年12月29日

厄除け団子はおいしいよ♪ 法多山尊永寺

東名 掛川インターより車で15分ほどの場所に

法多山尊永寺があります。



高野山真言宗

神亀2年(725)、行基が、自ら刻んだ本尊観世音菩薩を安置したのが縁起といわれています。


本尊の正観世音菩薩は厄除観音として知られています。
新年には、初詣には、大変な賑わいを見せます。

仁王門には、味のある金剛力士像が守っています。

吽形は凛々しいお顔。



阿形は、なんと!笑っている。
かわいい~。
きっと北風と太陽で言うと太陽の役割で、仏敵を寄せ付けないようにしているように感じます。





紅葉が少し残っていて、とっても綺麗です。



じわじわ長い登り道が続きます。マイナスイオン出てます。



道のり長い。

とりあえず、のんびり厄除け団子でも食べて行こう!

ということで、わき道にそれて厄除け団子屋さんへまっしぐら!

実は厄除け団子で頭がいっぱいだった

法多山の厄除け団子といえば、ご利益があるだけでなくとっても美味しいと大人気です。
静岡では、たまにデパートなどで特別販売しているほど。




甘すぎず、さっぱりしていて美味しい


五本の串にさした団子は、頭・首・胴体・手・脚を表しており、団子に厄除けの意味を込めた事だと伝えられているそうですが、知らずに、おいしいおいしいとばくばく食べてしまいましたface01


そんな、厄除け団子には、こんな歴史があるんです。
十三代将軍家定の頃(1854年)門前に住する寺士八左エ門の発案による観世音名物団子が登城の土産に添えられたことがはじまりで、将軍家より「くし団子」とご命名賜り以来、一般参拝客の賞味するところとなり、俗に厄除団子と呼ばれ親しまれ今日に至るそうです。

(厄除け団子HP http://www.hattasan-dango.com/






イケメン不動明王




長い階段を上り切ったところに本堂があります♪

自然を歩き、やっと着いた本堂を見ると、とっても清々しい気分になります。
気持ちいい





参道に、ながゑさんというお土産やさんがあります。

こちらは、知る人ぞ知る大人気店。

おばあちゃんが、悩み事や希望を聞いてくれて、自分に合った、お念珠を見立ててくれるお店です。

いつも、混んでいるし見てもらえないのだろうなと思いながら、通りすぎていたのですが、

今日はチャンス!!!!

お店すいてる、むしろ一人しかいない。

(クリスマスに参拝に来る人あんまりいないから)


お店に突入!

見立ててもらう前に、紙に生年月日と希望を書きます。

そういえば、突然だったので、何も考えてなかったface07

欲張らずにひとつだけ、希望を書いておばあちゃんに渡しました。


やさしいおばあちゃんが笑顔で、数種類のお念珠を見立ててくれました。

インスピレーションでこれがいいって、最初に思った念珠を選ぶとまた更に
自分に合っているか見てくれます♪



とっても気に入った~!かわいい、お念珠を買うことができました♪


法多山に行く際は、厄除け団子と、お念珠おすすめです!

お参りもお忘れなくface01

  


Posted by niconicori at 10:22Comments(2)お寺巡り 静岡県西部

2011年05月17日

奇跡を感じる仏様 龍潭寺(りょうたんじ)

浜名湖 湖北の寺巡り

三ケ日インターより車で25分ほどで

豊かな自然に囲まれた、臨済宗 龍潭寺(りょうたんじ)に着きます。



歴史は古く、天正5年(733)に行基菩薩によって開創されたと伝わる。
禅宗となったのは室町時代末期です。

井伊家四十代を祀る菩提寺でもあり、幕末に開国の偉業をなしとげた井伊直弼は36代目。

丈六の仏 木彫寄木造り
釈迦如来坐像、身丈 2.80m(総丈台座共3.55m)
享保14年(1729)建立。



明治時代の廃仏毀釈(寺などを壊す。)の際、仏様のお堂が壊されました。
子供達が、この大きな仏像にのぼり、いたずらして傷つけたりこすったりしたそうです。

そんな廃仏毀釈の証であり、傷が無数にある釈迦如来様なのですが、優しくて穏やかな表情をしています。
いたずらはされても、壊されることの無かった仏様。
もしかしたら、子供達は、いたずらではなく、仏様と一緒に遊んでいたのかもしれません。
仏様は、穏やかに子供達を見ていたのではないかと感じましたface06

琵琶湖出現仏  十一面観音様

この十一面観音様は、江戸時代、琵琶湖で投網をしていた漁師さんが、三体の仏像を
見つけ、お殿様に差し出し修理した仏像の一体を井伊家に寄進されたのだそうです。
織田信長の比叡山攻撃の際、琵琶湖のお寺も火をつけられたのですが、その際、火から仏様を
守る為、琵琶湖に沈めたのだそう。
また、こうしてお参りできるということは奇跡ですface02





堂々としていて、そして微笑んでいますface05
長い時を、琵琶湖の水の中にいらっしゃったことを想像してみます。

私が今ここで、こちらの十一面観音様とお会いできたこともまた奇跡です。



小堀遠州作の庭園。江戸時代初期に本堂北庭として築かれた池泉鑑賞式庭園。
中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)が配され、更に池の型が心字池となっています。


美しいface23とてもつもなく、癒されますface06



廃仏毀釈をくぐりぬけた釈迦如来様、琵琶湖から引き上げられた十一面観音
様に出逢えたこと。
どちらも今は穏やかなお顔でそこにいらっしゃること、胸うたれました。


龍潭寺 浜松市北区引佐町井伊谷1989



  


Posted by niconicori at 12:23Comments(5)お寺巡り 静岡県西部

2011年05月12日

近づきすぎに注意!釈迦三尊 名刹 大本山方広寺 奥山半僧坊

浜名湖湖北のお寺巡りの旅、次のお寺は大本山方広寺 奥山半僧坊です。

東海三ケ日インターより車で30分
山道を登ると

臨済宗 大本山方広寺 奥山半僧坊 があります。
末寺170箇所を擁する、臨済宗方広寺派の大本山です。

地形に合わせて小ぶりに造られた朱塗りの山門


建徳二年(1371年)後醍醐天皇の皇子無文元選禅師によって開創された禅寺です。

半僧坊とは、開山様が、中国から帰国される海上で難破の危機に遭遇した際、半僧坊の力で海難を
免れたことより、奥山半僧坊大権現(おくやまはんそうぼうだいごんげん)
として、寺の守り神として祀られているそうです。

開山禅師が親王なだけに、仏具等には菊のご紋がある格式高いお寺です。

ずっとお参りしたかったお寺icon06
ドキドキします。

車から降りると、お土産やさんが並びます。

方広寺の門を過ぎ、沢山の自然と調和した五百羅漢様が、和やかにニコニコ
出迎えてくれます。

(五百羅漢とは、釈迦の滅後、その教えを広めていこうと集まった阿羅漢(あらかん)達の こと。
五百という数は、弟子の数としても上げられる。)


開山禅師が中国修行時代に、中国の天台宗方広寺に五百羅漢を奉拝したことから
江戸時代の和尚さんにより造られました。
石橋の羅漢は時には四体、時には五体となるという、方広寺の不思議のひとつ。





自然の中で自由に、気ままにといった感じicon12





現在新たに平成の羅漢として多くの信者さんより、奉納されているそうface01
仲良く大家族のような感じです。

広い境内に、感覚をあけて配置されている羅漢もいれば、ぎっしりと並んでいらっしゃる羅漢もいれば、どのように考えられて配置されているのかとっても気になる。



方広寺のご神木 半僧杉



大正7年に完成した本堂face01
間口32m 奥行き27m 

おお~と思わず感嘆の声をあげてしまうくらい長い、大きい、立派

中央の 「深奥山」は山岡鉄舟の書だそうです。ここにも、書の達人山岡鉄舟のあしあとがicon24うれしいです。



本堂に展示されていた絵
とても素敵だなあと思ってパチリ



廊下の感じもとても素敵ですface02



子安地蔵様face06
やさしい母のような眼差しです。女性的。
抱かれている赤ちゃんの陽気な感じがGOOD!


一木造りの、向拝の上り竜、下り竜は工匠岩五郎の作です。





県文化財 釈迦三尊像 釈迦牟尼仏、脇侍 右手文殊菩薩 左手普賢菩薩 
観応2年(1351年)作

(釈迦牟尼仏とは、釈迦を仏(仏陀)として敬う呼び方のこと
文殊菩薩とは、智恵を受けもつ
普賢菩薩とは、慈悲を受けもつ)


基本的に、仏像で釈迦如来様は悟りを開いたお姿ということで
シンプルな格好をしているのですが、こちらの釈迦如来は
きらびやかで豪華!宝冠をかぶっていらっしゃるとても珍しい仏像です。

おしゃれにライトアップされたムーディな空間でライブステージのよう。

端正なお顔立ちで、肉づきもよく、吸い込まれそうです。




目をハートにしながらface05
近寄りたい!もっともっと、ぐいぐいぐいぐい(かなり怪しい人)
近寄ってみると、

「あっセコムしてますね」

セコムの存在を知る。

残念ながら、近づくには限界がありましたface24




元もと茨城県の清音寺に祀られており、水戸黄門様と縁がある釈迦三尊なのだそうです。

そしてまた、思いがけず出逢ったのが、三体の木喰仏様



(木喰仏とは・・・。
木喰上人とは、江戸時代、特定の寺院や宗派に属さず、南は鹿児島、北は北海道まで、日本全国を旅し、訪れた先に一木造の仏像を刻んでプレゼントした遊行僧。
木喰上人の彫る仏像は、職人の作る伝統的な仏像ではなく、独自の技法と思いが込められた独創的
ですが、庶民に愛され親しまれた仏様です。)


左から、吉祥天様、准胝観音様、子安観音様



このスマイル!ニコニコ過ぎです。
和みます~face06
木喰仏さまは、自然と微笑んでしまう。微笑むとまた仏様も微笑んでくれてるみたいな
微笑み合いをしている気分です。ニコっ!







方広寺は、とても大きなお寺の為、まだまだ見所が沢山あります。
受付で、ゆっくりまわられても1時間程度かかりますと言われ、時間もあまり無かったので、
急ぎ足で拝観を予定していたのですが、気付けば2時間近く時間が経過しています。

夢中になりすぎて、時間を忘れていた・・・face20ある意味めっちゃパワースポット

これだけ満喫したのにも関わらず、更に写真集を購入し、わくわく見ながら駐車場までの道のりを歩いていると
後ろからカメラをもったおじさんが、突然

「ちょ、ちょっとその写真集見せて。」

思わず渡ししてみると、

「どこで買ったの」と聞かれ、よくよくお話をしてみると
写真集の写真を撮った方が、親戚だというお話でした。すごい偶然!
写真を見ながら、見落としていた寺宝がどこにあるのかなどいろいろ教えてくださいました。

こういう出会いも素敵です。うれしくなりましたface02



方広寺 浜松市引佐町奥山1577-1





  


Posted by niconicori at 21:42Comments(7)お寺巡り 静岡県西部

2011年05月09日

湖の先にある静かで美しい名刹 摩訶耶寺

東名三ケ日インターより、猪鼻湖をながめながら15分ほど車を走らせると

真言宗 県下最古の名刹と言われる摩訶耶寺(まかやじ)に着きます。

開創は、行基で、奈良時代から平安時代初期と言われています。


門を入ると現実から一気に開放される気分になる
美しい自然とお寺が調和した風景が広がります。

ご本尊は 厄除正観世音菩薩
秘仏の為お参りはできませんでした。

そしてこちらには、三体の重要文化財である仏像をお参りすることができます。

(写真撮影禁止の為、お寺でいただいたパンフレットのお写真を掲載します。)


不動明王
国指定文化財 平安時代末期の作

小さな像ですが、木目を生かした、力強さがあり堂々としたお姿です。
彫がダイナミックであるからか、彩色が落ちているのもあり、西洋の雰囲気もかもし出しているように
感じます。
海上安全の不動さんとして信仰されてきたそうですface06



阿弥陀如来像

県指定文化財 平安時代末期の作

ふくよかで優美なお顔立ちです。
全体に丸みをおびていて、やさしくて品があるお姿です。
右から拝見すると、崇高な品の在るお顔、左から拝見すると男性らしい力強い
お顔に見えます。
手の丸みや肉付きのよさが、沢山の人を救ってくれたんだと感じます。



千手観音像

国指定重要文化財 藤原時代初期の作

唇に朱色が残り、妖艶な姿の千手観音様です。
女性らしい柔らかな表情に感じます。それもそのはず、昔から子育て観音として
広く信仰されているとのことです。
確かに、包容力のある、お母さんのような千手観音様です。



とても近くで拝見させていただけるので、ありがたいです。かぶりつき状態face05

仏像拝観後、鎌倉時代初期に作庭されたと言われる庭園へ

大自然に囲まれた中に精神的な別世界を構築しようとする庭園。
素朴のなかに美しさと力強さを感じます。




美しい蓮の花のつぼみが出ていました。蓮の花は泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせるという姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされています。淡い色が美しさを倍増させています。face06



庭園を見て、山へと続く階段を見つけ、上ってみます。
ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトが祀られている津島神社
そして、不動明王が祀られています。





マイナスイオンたっぷりicon06




滝行できるのかな?face22




浜名湖 湖北のお寺の旅の最初に訪れた摩訶耶寺

信仰も、長い歴史も全て自然との深い関わりが在ることを感じました。
大自然の中に作られる精神世界を表現した庭園が全てを物語っている気がしました。

浜名湖


摩訶耶寺 静岡県浜松市北区三ヶ日町摩訶耶421

  


Posted by niconicori at 13:04Comments(8)お寺巡り 静岡県西部

2011年05月04日

長い時間と歴史を過ごしてきた阿弥陀様 西楽寺 

袋井駅から車で15分程。(可睡齋から歩いて30分)
のどかな道の先に、

真言宗 智山派 安養山 西楽寺(さいらくじ)があります。



今から1300年ほど前に聖武天皇が行基に命じて開かせたお寺です。
多くのお寺が十二坊もあり、火災や戦争で焼けてしまい、江戸時代には八坊となります。

寺領と格式が高いお寺で、足利家、豊臣秀吉、今川義元、徳川家康からの寺領を安堵され、大切にされたお寺です。

本堂は、入母屋造柿葺の禅宗様式で江戸時代に建築されたそうです。
とても趣のある重厚間がある本堂ですface06
美しい。風水の手本になるようなパワースポットとのことです。



お心遣いいただき、本堂に案内いただきました。本当にありがたいですface06

本堂には、とても素敵な仏様がいらっしゃいます。



静岡県指定文化財の阿弥陀如来座像



平安後期に造られたと言われており、定朝様式ながらも、鎌倉時代の仏像に見られる玉眼を取り入れていることが注目されています。
都から有名な仏師が彫った仏像が遠いこの袋井の西楽寺に安置されていることってとてもすごいことですよね。

日本最古の玉眼を使った仏像は、奈良の長岳寺の仏像とされていますが、阿弥陀如来様は、ほぼ同時期に作られた仏像との事。

長い歴史を見て、沢山の人の心を救った仏様なのですねface06おやさしい顔で、心が穏やかになります。


定朝様式とは 定朝は平安後期の藤原彫刻を代表する一代の仏師。宇治平等院鳳鳳堂の阿弥陀如来坐像が定朝の作品。「定朝様式」は、その後の仏像にも影響を与えた。

玉眼とは 目の部分を彫り、そこに水晶をはめ込んだ目

脇侍には阿弥陀様に寄り添うように、観音菩薩様と、勢至菩薩様がいらっしゃいます。

厨子の前に守るように阿弥陀如来様が立っていらっしゃいます。
icon12


そして、厨子の両脇には、仏教界を守る警備員さん!四天王がいらっしゃいます。
かっこいいですface06
右から、持国天、多聞天 
多聞天は上杉謙信に大切にされた毘沙門天でもあります。
邪鬼を踏みつけ怒っています!絶妙なバランス。

とても頼りがいがあると思いませんか?


右から、広目天、増長天  私、広目天ファンです。icon06←どうでもいいことですが・・・icon11


四天王の前には、愛染明王
恋愛成就の仏様ですface23
こんなロマンチックな仏像もあるんですよface01

本堂には、三重の塔のレプリカがあります。
今は、残っていないのですが、三重塔の中には、快慶作 虚空像菩薩様がいらっしゃったそうです。
お会いしたかったなface06

鳥の羽と鳥の足がある天女の天井絵


西楽寺さんには、もうひとつの静岡県指定文化財の薬師如来像様がいらっしゃいます。

住職様のお話や驚くほどの素晴らしい仏像を拝見することにより、このお寺の格式の高さが感じられます。

この日は、法事をされている方々がいらっしゃって、本堂や阿弥陀様の説明を図々しく、一緒に伺わせていただきました。

住職様も奥様も、法事に出られている方もとてもやさしくお話してくださって
とてもありがたく思いました。

仏様を守られている方との出会いもまた、素敵なご縁でうれしいですface22

とても元気をいただきました。

西楽寺までの風景。のどかで癒されますicon12



西楽寺 静岡県袋井市春岡384番地












  


Posted by niconicori at 11:51Comments(3)お寺巡り 静岡県西部

2011年05月03日

日本一のトイレの神様 と ねむるべし  禅の名刹 可睡齋

icon12JR袋井駅からバスで10分

禅の名刹 曹洞宗 可睡齊があります。



応永8年、今から600年前如仲天ギン禅師によって開創された、曹洞宗屈指の名刹

「可睡齊」という名前の由来はちょっぴりユーモアがあります。

十一代住職 千麟等膳(せんりんとうぜん)大和尚は、幼い徳川家康を
戦乱から救ったことがありました。家康が浜松城主となった折、報恩のために和尚を招きました。
招かれた席で和尚はこっくり居眠りをはじめましたface04

その姿を見た家康は、和尚の安らかな親愛の心を悟り「睡(ねむ)る可(べ)し」(御前にてねむっても無礼ではない)と言い、可睡和尚と愛称され、寺号も東陽軒から、可睡齋としたそうです。

なんだか、とっても癒されるお話ですよねface06

また火防守護の総本山であり、秋葉三尺大権現様という観音様の化身が祀られています。
秋葉総本殿であり、全国より信仰を集める祈祷の一大道場として日々、火防と人々の幸福を祈願しています。

可睡齋に拝観の際、初めに気になった観音堂は、可睡の始まり、である東陽軒の観音堂です。
和尚さんが、座禅中毘沙門天のお告げを聞き、その通りにお堂を建て、東陽軒と名づけました。



可睡齋入り口です。自然と一体化しています。


こちらが可睡齋境内案内図です。立派なお寺です。


山門 平成22年に完成したそうです。


仏敵が入り込むことを防ぐ、金剛力士像icon12
力強く表現されています。少年のような若々しさがある~face17





心身を清めるお清めの輪
この輪をかけてお参りすると不思議な力を授かるそうです。



素敵な本堂 立派ですicon12
本尊は聖観音菩薩様です。


見所たっぷりの境内では、骨董市などが催されており、仏像なども売られている。
素敵な弥勒菩薩様が目に付いたのですが、大きくて持って帰りようがないので断念face07

そしてそして、思いがけず、沢山の円空仏に出会えました。

円空仏とは・・・円空は、江戸時代前期の行脚僧であり、全国に木彫りの「円空仏」とも呼ばれる独特の作風を持った仏像を残したことで知られる。円空は生涯に12万体の仏像を彫ったと伝えられる。

円空仏という説明書きがあるにもかかわらず・・・。うれしさのあまり円空仏がいらっしゃるんですね~
とお寺の方に話しかけるミーハーな私。

やさしいお顔。



沢山の円空仏。とても味があってやさしいお顔。見ている人が私だけだったので、独りじめしている気分です。






宇宙の中心 大日如来様 若々しい表情です。


美しいお庭です。長い間座って眺めていましたface02
私なりの座禅のつもりface25





こちらは、日本一のトイレの神様です
トイレは東司(とうす)と言います。

戦前から、水洗トイレで、
鏡ばりicon12ぴかぴかに綺麗にされています。
綺麗すぎておトイレという感じがしません。

トイレの神様 ウスサマ明王は
高村晴雲の一代傑作で日本一の大きさなのだそうです。

こちらのトイレ、男女兼用。トイレに入り浸っていると、
、おじさんに笑われてしまいました。





手洗い場もおしゃれですicon12



瑞龍閣 山口レイキ画伯の作品
美しいですface06



窓枠もおしゃれ。



可睡齋では、禅の体験、精進料理なども楽しむことができます。

可睡齋はお花を楽しめるお寺としても有名です。
4月中旬からは牡丹が楽しめます。



お寺のあらゆる箇所で感じる、禅の心。

やさしい気持ちになれる癒しのお寺でした。

可睡齋 静岡県袋井市久能2915-1

  


Posted by niconicori at 13:10Comments(9)お寺巡り 静岡県西部