2011年04月06日

【静岡見仏ツアー2】 新光明寺別院

静岡駅から徒歩5分
ビルの七階に新光明寺別院
街中にあるとは思えない、静寂と癒しの空間があります。



新光明寺は、戦国時代には今川氏が盛り立てた大きなお寺だったそうですが、
現在は、足久保に移転。
本来お寺があったこの場所に別院を残したそうです。


阿弥陀如来



住職様が、法話をお聞かせくださいました。
こちらの阿弥陀様は、肉付けのよさ、表情から快慶作と伝えられているとのこと。
この、たくましい阿弥陀様。若い頃の快慶の作品ではないかと考えられているそうです。

鎌倉時代のヒノキ材一木割矧造であり、住職さんは、神木信仰のお話もされていて印象的でした。
こちらの阿弥陀様は自然の姿(木)を使った仏像であり、仏様を拝み、木を拝むことでもある。
うまく言葉にできませんが、木の美しさが、またこの阿弥陀様の美しさでもあるのだと感じました。


阿弥陀様は見る角度によってびっくりするほど表情がかわります。
向かって左からは、やさしい表情。
向かって右からは、けわしい表情。に感じます。



住職様のお話で、印相(手指の形)についても触れられていました。
基本的に阿弥陀様が結ぶ、来迎印とは、親指と人差し指をつけるものだが、
こちらの阿弥陀様は親指と中指をつけている。

仏教における克服すべき煩悩、三毒 (とん むさぼる欲)・(じん 怒り)・(ち 愚痴)のうちの瞋(じん 怒り)を指しているのではないかとお話されていました。

心を落ち着かせたい時、こちらの阿弥陀様にお逢いするとよいかもしれませんface06

お顔が凛々しくて、いつまでも対面していたい気持ちになります。
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素敵な台座


また、拝観に伺いたいと思いますface01


静岡見仏ツアー →つづく










  


Posted by niconicori at 12:09Comments(0)お寺巡り 静岡県中部